情報処理技術者

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(令和5年以降の新構成)に合格するための3つのポイントを解説!

2022年12月31日

「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」はIoTをはじめとする組込み系のエンジニアのための試験です。

リアルタイムOSや制御系、電気回路などの知識が必要とされるので、情報システム系が得意の方にはちょっと難しく思えると思います。

実際、私も情報処理試験の受ける中で、避けてきた試験ではあります。

しかし、その学習を効率的に行うことで「初チャレンジ、短期間」で合格することも可能です。

今回は私がエンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格した経験をもとに、合格するための学習のための3つのポイントを解説します!

私の試験結果

まず、私は令和4年度秋期のエンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES試験)に初チャレンジで無事合格することができました。

結果は次の通りです。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験結果

午前Ⅰ:免除、午前Ⅱ:80点、午後Ⅰ:67点、午後Ⅱ:62点

試験結果

おー、凄いギリギリでしたね。というより奇跡に近いですね(笑)

しかしながら、初チャレンジ且つ得意な分野でもなく、合格できたので、良かったとは思います。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験はIPAのサイトに「IoT時代に欠かせない組込みシステムの腕利きエンジニア」、と書かれている通り、組込みシステム系なので、情報システム系が専門の私としてはかなり苦手意識がありました。特に回路系...

そんな状況の中で今回どうやって自分が学習したかのポイントを「エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格するためのポイント」として整理してみました。

IoTなどの組み込み系を得意とされている方には、ちょっと参考にならないかもしれませんが、短期間で試験合格を目指す方法の一つとして、捉えて頂ければと思います。(弱気)

 

と、ここまで書いておきながらも、令和5年度からエンベデッドシステムスペシャリスト試験は出題構成が変わってしまいます!(汗)

令和5年以降の出題形式の変更点

  • 午後Ⅰが2問中、1問を選択して解答になります!
  • 午後Ⅱが論述式になります!

結構衝撃ですよね。午後Ⅰが実質今までの午後Ⅱのイメージになる感じですかね。

組込み分野における企画・要件定義・設計・開発等の能力をエンベデッドシステムスペシャリストに集約させるためのようですね。

その結果、ITストラテジストやシステムアーキテクトの試験にあったIoT分野の出題範囲が無くなるようですね。まあ、あまりこれらの試験でIoT分野を選ぶ人は少なかったような気もしますが。

詳しくはIPAのサイトをご参照ください。

ポイントその① ~ 試験の特徴を押さえ、学習範囲を絞ろう!

先ずはエンベデッドシステムスペシャリストの試験範囲ですが、「コンピュータシステム」が軸となっており、その中で大きく「ソフトウェアとハードウェア」の二つがあります。

ソフトウェアはリアルタイムOS、タスク、制御などがあり、ハードウェアは「電気・電子回路、制御、論理回路、LSI」などなどがあります。

出題範囲としては、ネットワークやセキュリティ、開発技術、ビジネスインダストリなどもありますが、この辺は午前Ⅱでよく出題されますね。

そして、重要なポイントとして、午後Ⅰの問題で「ソフトウェア系」か「ハードウェア系」どちらを選択するか、最初から決めておくことです。

これまでは、午後Ⅰは出題3問中、2問を選択して解答しますが、問1、問2がソフトウェア系、問3がハードウェア系が出題される傾向でした。

そのため、ソフトウェア系に絞って学習すると必然的に問1、問2を解答することになりましたが、ハードウェア系を選択するとなるとソフトウェア系もカバーしなければなりませんでした。私はソフトウェア系に絞って学習してました。

令和5年からは午後Ⅰの出題が2問になるため、おそらく「ソフトウェア系とハードウェア系が1問ずつ出題される」と予想されます。

今までの2問解答から1問解答になるため、問題文や設問数が多くなることが予想されますが、出題内容は同じと予想できます。

そのため、今まで通り、ソフトウェア系かハードウェア系のどちらかに絞って学習することをおススメします!

ポイントその② ~ 過去問をひたすら解いてみよう!

学習範囲を絞ったところで、過去問にチャレンジしましょう。

先ずは午後Ⅰの過去問を解いていくのが良いでしょう。

人によってそれぞれだと思いますが、過去問やってみると、意外と解けると思います。答えは完璧に分からなくとも、問題文は読めると思います。

でも、解答を見ると、意外と解けていないのではないでしょうか!(汗)

そうなんです、結構解けないのです。しかも、意外と解答に時間が掛かるのです。

では、時間内で確実な点を取るためには何をすれば良いのでしょうか?

それは、「とにかく問題文に慣れる!」ということです。

他の高度試験と同じく、エンベデッドシステムスペシャリスト試験においても、午後Ⅰの問題文および設問には一定の法則があります。

私が絞ったソフトウェア系だと、問題の構成が以下のような流れになっていることが多いです。

  • システムの構成要素
  • 制御部の主なタスク
  • タスクの変更

つまり、いくつも過去問を解いていくと、傾向が掴めてくるのです。

これが、問題を早く読み、解答の精度を上げるポイントとなります。

10年分くらいは過去問を解くのをおススメします!

同じく午前Ⅱの選択問題も10年分くらいをひたすら解いていくと、同じ問題がいくつかは出るので良いと思います。

ポイントその③ ~ 午後Ⅱ対策をしよう!

令和5年から午後Ⅱは論述式に変更になります。何度も言いたいですが、これは衝撃ですね。

令和4年までは、午後Ⅰに慣れれば、午後Ⅱもこなせるようになっていたのですが、論述式は別の次元ですから、論述用の対策が必要になります。

テーマは過去問を使えば良いのですが、現時点(令和4年)では、問題の傾向が読めないです...

恐らくどこかで問題文のサンプル的なものがIPAから出ると思いますが、それを待ってても仕方ないので、ITストラテジストやシステムアーキテクトの午後ⅡのIoT関係の問題文を使って、論文の練習をしてみるのが良いかと思います。

先ずはパソコンのテキストエディタ―(Wordなど)を使って論文を作成してみることで、自分の論文の形を作っていくことから始めるのが良いですね

ただ、実際の試験は手書きなので、最終的には3本の論文くらいは紙と鉛筆を使って、2時間以内で書き上げる練習をしましょう!これはかなりハードですね…

この練習を実施することで、エンベデッドシステムスペシャリスト脳になって、午後Ⅱだけでなく、午後Ⅰも解き易くなっているでしょう!

おすすめ参考書

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は他に比べて参考書の数が少ないです。

ですので、私が学習する中で使った参考書は以下の一つだけです。

こちらは定番中の定番「うかる!シリーズ」ですね。序章に学習方法や午後問題の解答テクニックがあり、これを読むとエンベデッドシステムスペシャリストで抑えるべきポイントがかなり分かってきます。

ただし、過去問の解説が5年分くらいしかないので、10年分解こうとすると、解説が無くて困りました。やはり解説が無いと、理解度が落ちてしまうので、私はメルカリで5年前の同じシリーズを入手しました。これぐらいは必要な投資ですね(笑)

まとめ

今回はエンベデッドシステムスペシャリストの学習方法に関して解説してみました。

情報処理技術者試験の中でも、毛色がちょっと違う試験ですので、私のように苦手意識を持っている方もいると思いますが、過去問をベースに問題慣れしておくと、合格が近付くと思います。

令和5年から出題構成が大きく変わりますが、今までの過去問を軸に頑張って学習していきましょう!

以上です!

因みに、エンベデッドシステムスペシャリスト試験を受けた直後の感想に関しては、以下の記事に掲載してます。

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