Webブラウザのアドレスバーと言ったら「URL」って言葉が直ぐに出てくると思いますが、これに近い言葉としてFQDNやドメイン名なんて用語もあります。
今回は似ているが違うこれらの用語に関して解説します!
URLって?
URLとは「Uniform Resource Locator」の略でして、Webページのアドレスを表す文字列(例えばhttps://www.hogehoge.com/index.html)となっており、WebブラウザのアドレスバーにURLを入力することで、Webページをブラウザに取ってくることができます。
URLは人に見やすいような文字列になっておりますが、実際のWebページがあるWebサーバにアクセスする際はIPアドレスを使ってWebサーバの場所(住所)を探します。
URLからIPアドレスを導き出すためにはDNS(Domain Name System)に問合せをして、IPアドレスの情報を取得しています。
DNSの例
例)www.hogehoge.com ⇒ 183.123.250.111(DNSでIPアドレスを解決)
最近はgoogleやyahooなどの検索サイトで表示される検索結果から見たいサイトへアクセスすることが多いので、URLを意識することは少なくなっておりますが、使い慣れたWebサイトに直接アクセスする際にURLを直にアドレスバーに打ち込んだ方が速くアクセスできる時もありますよね。
ということで、URLと言えば「Webサイトのアドレス」って感じで捉えられていることが多いですね。
では、FQDNやドメインとは?
さて、ここからが重要です!
URLからIPアドレスを導き出すと説明しましたが、実際はURLの一部だけを使ってます。
先ずここを覚えておいてください!
次にIPアドレスは大きく二つの体系に分けられます。
それが、「ネットワーク部」と「ホスト部」です。
ネットワーク部はWANやLANのエリアを特定する値、ホスト部はサーバやPCそのものを特定するための値です。
例えば、グローバルアドレスの「200.100.10.1」というIPアドレスがあり、サブネットマスクが24ビットだった場合は、上位24ビットの「200.100.10」がネットワーク部で下位8ビットの「1」がホスト部となります。
このIPアドレスを「ホスト名+ドメイン名」にすることができます。この変換はあくまで概念的なものを思っていてください。
更にホスト名とドメイン名をくっつけて一つの言葉にしたものが「FQDN」です!
上記をまとめると次のようになります。
IPアドレスからFQDN変換
IPアドレス:200.100.10.1
↓
200.100.10 ⇒ ネットワーク部
1 ⇒ ホスト部
↓
ホスト名 ⇒ www
ドメイン名 ⇒ itmanabi.co.jp
↓
ホスト名 + ドメイン名 ⇒ FQDN
↓
FQDN ⇒ www.itmanabi.co.jp これでIPアドレスをFQDNに変換することができますね。
それぞれの表現の関係は?
では、それぞれの関係性を整理してみましょう!
- URL:Webページのアドレス(ファイルの置き場所)を表す文字列
- ドメイン名:インターネット上(またはLAN上)のネットワークを特定する文字列
- ホスト名:ネットワーク上のコンピュータを特定する文字列
- FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名):ホスト名とドメイン名をつなげて記述した文字列で、インターネット上の特定のコンピュータを指す
URLにはFQDNにプロトコル(httpやftpなど)やパス名(実際のファイル名)が追記されるので、Webサーバにリクエストするファイルそのものの場所を表しているのですね。
やっぱり文字だとごちゃごちゃしてしまうので、図にしてみました!
まとめ
今回はよく出てくる言葉の「URLを分解するとドメイン名やFQDNになる」ということを解説してきました。
「IPアドレスは文字列にするとFQDN」なんですね。
URLやFQDN、ドメイン名やホスト名などをキチンと分けて使わないと相手と会話する時に誤解を生んでしまう可能性があるので、正しく覚えて、使い分けできるようにしておきましょう。
以上です!
参考URL)