プロジェクトにおける、プログラムのレビューやテストの進捗状況や終了の判定を行う際には、信頼度成長曲線というものを使って実施することが多いですが、この信頼度成長曲線、一体どうやって使えば良いのか?
今回はそのポイントを解説します!
信頼度成長曲線
プロジェクトの進捗状態の確認などに用いるグラフですが、横軸に日付、テスト時間、またはテストケース数、縦軸に累積バグ発見数をとったグラフです。S字の成長曲線を描くことが多いです。このカーブのことは「ゴンペルツ曲線」、「ロジスティック曲線」なんて呼びます。
いわゆる「バグ曲線」ですね!
テストを実施した数に対して、バグの累積数がどのようになっているかをグラフで判断していきます。
どんな使い方をするのか?
次のグラフの例を見て頂ければ分かるかと思いますが、グラフを見ながらテストの進捗状況や収束状況を確認し、最終的にはこのグラフで成長が止まっている(累積バグ数が増えなくなる)ことで、レビューやテストの終了判定条件とすることができます。
使い方をまとめると以下のようになります。
①テストの進捗状況を確認する
テストが進むにつれてバグがどのように増減するかを見て、進捗を判断していきます。
②テストの終了を確認する
バグの累積数が増えなくなれば終了ということですね。
③品質のチェック
過去のプロジェクトにおける実績値から標準的なバグの成長曲線を基準にして、その基準と比較してみて品質を判断することができます。
標準の曲線と比較した場合に目標とする曲線よりも実績が上回っていると、次のような可能性があると判断できます。
- テストケースの設計状況が良く、順調にバグが検出されている
- バグが沢山出ているので、品質が悪い!
一方、目標とする曲線よりも実績が下回っていると、次の可能性があると判断できます。
- テストケースの設計の仕方が悪く、潜在的なバグが検出できていない
- バグが少ないので、品質が良い!
最終的には、予定の曲線との乖離の原因を調査した上で、状況や対策方法を判断していくことが重要ですね!
まとめ
今回はプロジェクトのテスト品質を確認、判断するための信頼度成長曲線について解説しました!
今までのプロジェクトの経験値をベースにするので、勿論過去のデータもきちんと管理しておき、いつでも使えるようにしておく必要があるのですね。過去のデータを活かして、プロジェクトの品質の判断をすることは非常に重要なのですね。
言葉ではいくらでも「プロジェクトが上手くいっている」と言えますが、実際の品質は悪い(バグだらけ...)その言葉の真偽を見極めることもできるツールですね。
以上です!
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