バックアップは大切なデータに万が一のことがあった時にデータを復旧させるために、非常に大事な仕組みです。
そして、データベースやファイルシステムの勉強をしているとバックアップの話がよく出てきますね。
普通バックアップと言えばバックアップ対象を丸ごとコピーするバックアップをイメージしますよね。これをフルバックアップと言いますが、今回は他のバックアップ方式である「差分バックアップ」と「増分バックアップ」に関して解説します!
差分バックアップとは?
差分バックアップは、まずフルバックアップを一度取得します。
そして、次のバックアップのタイミングで、フルバックアップ以降に変更されたファイルだけを毎回バックアップする手法です。
増分バックアップとは?
増分バックアップは差分バックアップと同様に、まずフルバックアップを一度取得します。
次にバックアップのタイミングでフルバックアップ以降に変更されたファイルだけをバックアップします(増分バックアップ1回目)。
そして、次のバックアップタイミングでは、増分バックアップ1回目以降に変更されたファイルだけをバックアップします(増分バックアップ2回目)。
前回のバックアップから変更された分だけをバックアップするところがポイントですね。
差分と増分のメリット、デメリットは?
簡単に言うと、差分のメリットが増分のデメリット、差分のデメリットが増分のメリットになります!(相反してますね)
差分バックアップ
- メリット:バックアップの復旧方法がシンプルで復旧時間を短くできる
- デメリット:バックアップの取得に時間が掛かり、バックアップのデータ量も多い
増分バックアップ
- メリット:バックアップに掛かる時間を短くでき、データ量も少なくできる
- デメリット:バックアップの復旧方法が複雑で、復旧に時間が掛かる
増分バックアップは増分の途中のデータが一つでも欠けてしまっていると、それ以降のデータが復旧できないというリスクもありますね...
まとめ
今回は差分バックアップと増分バックアップの違いに関して解説しました!
バックアップはフルバックアップのタイミングや差分、増分を何世代分取っておくなど、容量やサーバやストレージの性能を考慮した上で設計していくことが大事ですね。
仕組みは簡単なので、増分と差分の言葉を間違えないように覚えましょう。
以上です!