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記憶媒体(FD、CD、DVD、Bluray、HDD)の違いを比較し解説!

2019年5月22日

皆さん!スマホやデジカメで撮った画像ファイルどうやって保存してますか!?

今どき、クラウドだよ~」って方が多いのかなと思いますが、やっぱり大事な思い出の画像やファイルは手元で管理しておきたいですよね!

手元にデータを置いておくには記憶媒体と呼ばれる物体にデータを書き込んでおけば良いのです。

今回はこの記憶媒体の違いと歴史に関して比較しながら解説します!

 

記憶媒体の種類は?

では、記憶媒体の種類ですが、すぐ頭の中に出てくるのがHDDやUSBメモリですかね。その次にDVDやBluray、そして、昔を振り返るとCDやFD、MOなどがありますね。最近の若い方はFD(フロッピーディスク)やCDの存在すら知らない方もいます(汗)

見た目の違いは以下の図のような感じですね。

記憶媒体の種類

そして、これら様々な記憶媒体は大きく二つに分けることができます!

 

サイズや容量が規格で決まっている記憶媒体

CDやDVDなどは光ディスクと呼ばれてますが、これらは媒体の大きさや容量が規格できまっている媒体です。

また、FDドライブやDVDドライブなど記憶媒体を読み込む、書き込むための補助記憶装置が別にあるのも特徴です。

対象の媒体:FD、CD、DVD、Bluray、CF、MicroSDなど

 

ドライブと記憶媒体が一体化している機器

外付けのHDDはUSBポートに繋げるとパソコンがドライブとして認識します。実際の記憶媒体はHDDの中にある円盤(プラッタ)ですが、それを読み取るための補助記憶装置(ドライブ)が媒体と一体化しているものですね。

対象の媒体:HDD、SSD、USBメモリなど

HDDやSSB、USBメモリは、時代と共にメガバイト、ギガバイトとどんどん記憶容量が増えてきて、今や一つの記憶媒体でテラバイトの容量までラインナップされていて、しかも安価で手に入れることができるようになっております!まさに日進月歩ですねー。

では、容量が決まっているFDやDVDなどの記憶媒体(メディア)の違いを続いて調べてみましょう!

 

それぞれの媒体の特徴は?

FD(フロッピーディスク)

「Floppy Disk」の略です。Floppy(フロッピー)とはパタパタする、ペラペラなものという形容詞で、当初は8インチ(1インチは25.4ミリメートル)と5.25インチというサイズで、これが柔らかいペラペラなものだったんですよねー。最終的には3.5インチという固い入れ物の中に記憶するテープが入れられてFlop(ペラペラ)で無くなってしまったのですが、名前は最初のままになったんですね。

FDの内部の薄いフィルムに磁気でデータを記録して、それをドライブが読み取ってデジタルデータを取得します。強力な磁力により、記録されているデータが破壊される事がありますね。

そして、このFDですが、容量は、な!なんと1.44MBです!(少なっ)

昔はOSがFD数枚に入っていましたが、今はスマホで撮った画像1枚すら保存できないのですね...

寿命は2,3年でデータを記憶している磁気が弱まってくるようです。

詳しい歴史はコチラをご参照頂ければと思います。

豆知識ですが、パソコンが「Cドライブ」から始まっているのはフロッピーディスクが「Aドライブ、Bドライブ」を使っていたからです!

 

CD(コンパクトディスク)

「Compact Disk」で元々はレコードで音楽を記憶していたものを光ディスクに記録することで、媒体のサイズを小さくし、デジタル化によるデータの劣化を防ぐことを実現してます!

記録面に細かいくぼみ(ピット)が彫られており、ここに赤色レーザーを当て、その反射の明暗を見て、デジタル信号の「0,1」を決めるようになってます。因みにくぼんでない部分はランドと呼びます。

サイズは規格を決める段階で「11.5cm」で60分録音できるようにしたそうなのですが、ソニーさんが60分だとベートーヴェンの名曲、交響曲第九番、いわゆる「第九」が録音できない...ということで、大きさを「12㎝」にし、74分録音できるようにし、規格化したようです。

そして、もう一つ更に小さな8㎝サイズもあります。昔のシングルCDはこのサイズでしたね。サイズが小さいので、録音できる時間(容量)も短いのですが、こちらは現在は殆ど作られてません。この理由としては、8㎝を置く棚の問題や12㎝の方が生産コストが安い、見栄えが良いなどがあるようです。たまにお菓子のおまけで入っていたりしますよね。

元々は音楽を録音するために開発されたメディアなようですが、その後映像を記録するため、更にはデータ記録用(CD-ROM)として利用されるようになり、マルチメディア媒体としての位置付けになりました。

データ記録用としての容量は「650MB - 700MB」あります。FDの容量から大きく進歩しましたね!

寿命は記録している部分(反射膜)にアルミニウムを使っているのが主流のようで20–30年と見積もられているようです。

細かい内容はコチラをご参照頂ければと思います。

 

DVD(ディー・ブイ・ディー)

Digital Versatile Disc」の略です。Versatile(バーサタイル)とは「多目的、何にでも」の意味で、まさにどんな用途にも利用できるよう開発された規格なんですね!

元々は映画業界が映像を記録するために商品化して欲しいという要望の元、開発されたCDより高密度な第2世代光ディスクなんですね。

書込み、読取り方式はCDと同じで、読取には赤色レーザーを使ってます。放蕩は青色レーザーになる予定だったみたいですが、開発を急いだため赤色レーザーになったようですね。

容量はCDの約6倍の「4.7GB」あります。これは当時の記録面積と記録密度の限界だったようですね。DVDは「一層、二層」という表現があり、同じ面に二つの層のデータを記憶することができます。

二層構造の場合は読取り面の第一層目が薄い金属膜になっていて、第二層目が全反射する構造になっています。第一層目が薄いので読取りのときの反射光の検出率が悪くなってしまうため、記録密度を下げることで読み取りの性能を確保しています。なので、二層構造のディスク容量は一層構造の純粋2倍とはならないのですね。

また、DVDの裏を見ると「銀色」と「青紫色」の2パターンがあることに気付きます。これはDVDへ記録の仕方によって違いがあるようです。DVDに凹凸を付けて記録する場合(これをプレスと呼ぶ)は「銀色」、電気的な信号によってデータを書き込む場合(これをコピーと呼ぶ)は「青紫色」のようです。

つまり、DVD-Rのようにデータ書き込みのメディアの場合は「青紫色」をしているようです。反対に商品として工場でデータを書き込んで作られているDVDは「銀色」をしているのですね。

そして、ここで豆知識です!元々は動画を収録可能なDISKとして「Digital Video Disc」という名称で企画されていたそうですが、データも保存するため「V」を「Versatile(多目的)」にしたそうです。

細かい内容はコチラをご参照頂ければと思います。

 

Blu-ray(ブルーレイ)

DVDが更に進化し、後継となった光ディスクです。第3世代光ディスクと呼ばれているようです。BDと短縮して記載したりしてますね。

DVDでは記録できないハイビジョン映像を、2時間以上も記録するために開発されているようですね。どんどん映像がキレイになっていくので、記録再生メディアとしてそれに追従していったのですね。

名前の由来は青紫色レーザーで記録することに由来してます。なぜ、「blue」でないかというと、「blue-ray」とすると英語圏の国々では「青色光ディスク」を意味する一般名詞と解釈されて、商標としての登録が認められない可能性があるためだそうです。

青紫色レーザーを使うことで波長が短くなり、DVDより記録密度を高く(密集させる)しても読み取ることができるようになっています。

ディスクの大きさはCD、DVDと同じく直径12㎝です。

容量は一層型で「25GB」あります。DVDの5倍程度ですね。更に階層を増やし、二層型で「50BG」となり、BDXLという新規格に対応すると三層型で「100GB」、四層型で「128GB」となり、容量も増えていきます。

一枚のメディアでこれだけのデータを記憶できるなんてすごいことですよね!

細かい内容はコチラをご参照頂ければと思います。

 

媒体の違いによる容量の差は?

各種媒体の違いを簡単に表でまとめてみました。時代と共に進化していることが分かりますね!FD(1.44MB)からBlu-ray(25GB)の差は何と「約1万7千倍」ということになります。3.5インチのFDが登場してから20年くらいで、これだけ記録容量が増えてますね。

耐久年数は諸説あり、光メディアは殆ど同じとも言われています。保管状態(温度や湿度など)が大きく影響するのでしょうね。

メディアの比較

そもそも記憶媒体って言葉で良いの?

そもそもデータを記憶(きおく)するのか、記録(きろく)するのかどちらなんでしょう?

ネットで調べてみると、どちらも違いは無いようですが、人によっては次の通り使い分けているようです。

・記憶媒体:使い終えて必要が無くなったら消してしまうもの(USBメモリ、HDDなどの書き直すもの)

・記録媒体:ずっとデータを残しておくもの(CD、DVDなどの一回書いて終わるもの)

記憶媒体」という言葉をウィキペディアで調べると次のように記載されています。

「映像機器や音響機器での映像や音楽の記録再生や、電子計算機(コンピュータ)での情報処理に使用する記録媒体の総称」

そして、記憶媒体ではなく、「電子媒体」と呼ぶようになっているようです。CDやDVDみたいな物理メディアを電子媒体と呼びには無理があるとも記載してあります。

何れにせよ様々な呼び方を使っているということですね!

 

まとめ

今回は記憶媒体の違いに関して解説してきました!

様々な形や重さ、容量などがあり、時代と共に変わっていく様は素敵ですね。先人の方々の努力の結晶ですよね!

今どきデータはクラウドで保管だ!と思いますが、やはり家族の思い出などは、記憶メディアで手元に置いておきたいですよね。

以上です!

 

参考URL)

・各種記録メディア別に比較した寿命年数(暮らし便利帳)

・耐久度】CD・DVD・BDの耐久年数について(8vivid)

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