エンベデッドシステムスペシャリスト試験

このページはIPA情報処理技術者試験の「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」合格に向けての情報をまとめてます!

受験される方は一緒に頑張りましょう!

エンベデッドシステムスペシャリスト試験とは?

(Embedded Systems Specialist Examination:略してES)

IPAのホームページには「IoT時代に欠かせない組込みシステムの腕利きエンジニア」とあり、「スマート家電、自動運転などあらゆるモノがつながるIoTが進展する中で、新たな機能を実現するために、ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせたシステムの企画・開発を推進し、必要な機能・性能・品質・セキュリティなどを確保する、組込み・IoT系のフルスタックエンジニアを目指す方に最適です」と記載されてます。

フルスタックエンジニア、って何でもできそうで格好良いですよね。

エンベデッドシステムスペシャリストの人物像としては、高度IT人材として確立した専門分野をもち、IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用して、市場動向・関連業界の動向を踏まえて最適な組込みシステムの事業戦略や製品戦略を策定し、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定、及び要求仕様に基づいた組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う人、のようです。本試験に合格することでこのスキルを証明できますね。

高度情報処理技術者試験の一つで、情報処理技術者試験制度のスキルレベルはレベル4ですが、他の試験とはちょっと毛色が違いますね。

ITスキルだけでなく、電気電子系の知識も必要になりますね。

そして、本試験は毎年秋期だけに実施される試験なので年1回のチャンスしかありませんので、しっかりとした準備が必要ですね!

難易度は?

難易度は令和4年度実績で「応募者数3,136名で合格率が19.7%」となっております。高度情報処理技術者試験の記述式系の試験の中でみると募者数は最も少ないですね。やはり、他の試験に比べると別次元のイメージが強いみたいですね。

実際に受験した数は令和4年度実績で2,415名で、その中で合格者数が476名ですね。応募者全体からですと、15.2%ですので、10人に2人~1人ぐらいが合格する計算になります。

ただ、年々合格率は上がっている傾向ですね。

難易度は高いと思いますので、本試験もスケジュールを立ててしっかりと学習していくことが大事だと思います。 

受験の形式は?

まず大事なことですが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は令和5年から出題形式が変わります!

なんと、午後Ⅱが「記述式」になるのです!

これ結構衝撃です。

更に午後Ⅰも2問解答から1問解答に変更になっています。

 午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱ
試験時間9:30~10:20
(50分)
10:50~11:30
(40分)
12:30~14:00
(90分)
14:30~16:30
(120分)
出題形式多肢選択式(四肢択一)多肢選択式(四肢択一)記述式論述式
出題数
解答数
出題数:30問
解答数:30問
出題数:25問
解答数:25問
出題数:2問
解答数:1問
出題数:3問
解答数:1問

午後Ⅰ、午後Ⅱ合わせると3時間30分の長丁場ですが、問題文を読んでいるだけでも数十分平気で掛かってしまいます。

午後Ⅰはおそらく「ハードウェア系」と「ソフトウェア系」の2問、午後Ⅱはそれぞれ、「企画・要件定義分野」と「設計・開発分野」の問題があるので、午後Ⅱは他の試験に比べると選択できる問題数が多いです。

高度情報処理技術者試験は過去2年前に応用情報技術者や他の高度情報処理試験に受かっていると午前Ⅰの免除ができるので、是非活用しましょう。免除の条件はコチラ

 

配点

午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱすべて100点満点で基準点(合格点)は60点となります。

ES試験の配点

やはり午後Ⅰ、午後Ⅱが鬼門ですね。

午後Ⅱの配点は評価ランク形式となっております。

ES試験午後Ⅱの評価ランク

高度試験や情報処理安全確保支援士は午前Ⅰから基準点に達しない場合は、その後の試験の採点が行われないないです(涙)。足きりみたいなものですね...

 

午前Ⅰ

多肢選択式(四肢択一)形式で、基本情報技術者や応用情報技術者試験で慣れている方も多いと思います。恐らく皆さま過去問を解いていると思いますので、先ずはここを確実に取りましょう!

出題範囲は基本情報技術者試験や応用情報技術者試験と同じです。

体力的にも精神的にも、できれば午前Ⅰは免除にしておきたいですね!

午前Ⅱ

午前Ⅰ同様、ここも確実に取りましょう!

出題範囲は以下の通りです。やはりテクノロジ系の出題範囲が広いですので、ここを重点的に抑える必要があります。

論述になるとストラテジ系の知識も必要になってきますね。

午前Ⅱの出題範囲

  • テクノロジ系
     コンピュータシステム、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術
  • マネジメント系
     無し
  • ストラテジ系
     システム戦略、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ

 

午後Ⅰ

記述式の問題になります。

2問中1問を解く形ですが、問題文は長いと思われますので、テンポよく解いていく必要がありますね。

令和4年までの午後Ⅱの記述式が午後Ⅰに来た感じだと思います。

 

午後Ⅱ

午後Ⅰ同様の記述式の問題になります。2時間で1問という恐ろしく長い道のりです。どの問題を選ぶかも重要ですね!

午後Ⅰと午後Ⅱの主題範囲は以下の通りです。IPAのシラバスからの抜粋です。

情報システム戦略と組込み系で出題範囲が若干異なる点がポイントですね。

午後Ⅰと午後Ⅱの出題範囲

  • 新たな組込みシステムの開発に関し,関連技術動向及び適用可能性,社会的制約・要請,知的財産などの分析結果に基づき,必要に応じて他関連企業の有する技術能力の活用可能性を吟味し,競争力のあるシステムを企画するとともに,付加価値,拡張性,柔軟性などを踏まえ,その展開戦略や開発戦略を策定・推進できる。
  • 組込みシステムが用いられる環境条件,安全性,情報セキュリティなどの品質要件を吟味し,実現すべき機能仕様に反映できる。
  • リアルタイム OS に関する深い知識と汎用的なモジュールに対する知識を有し,システムアーキテクチャの合理的な設計,開発された資産の再利用可能性の検討,適切な活用ができる。
  • 機能仕様に基づき,プラットフォームの利用や既存製品の再利用可能性の吟味も踏まえてハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを設計し,各要求仕様を策定できる。また,その開発を実現し,組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できる。
  • 特定の技術・製品分野についての高度で専門的な知識,開発経験を基に,開発する当該分野の技術動向を分析し,必要に応じて外部を含めた専門家から技術上の知識を適切に取得して,組込みシステム開発の各工程に反映できる。
  • 組込みシステム開発を行う上で効果的な開発環境の構築と改善ができる。

以上となります。

先ずは「企画・要件定義分野」と「設計・開発分野」のどちらかを絞って学習を進めるのが良いですね。

以上です!

合格のポイントを以下の記事で書いてますので、併せて読んでみてください。

2023年7月1日