ITサービスマネージャ

令和5年度春期 ITサービスマネージャ試験(SM)を振り返る(感想)!

2023年4月16日(日)、ITサービスマネージャ試験(SM)を初受験してきました。

前回のエンベデッドシステムスペシャリスト試験から半年後のIPA試験に挑戦となります。

午前Ⅰは免除期間だったので、午前Ⅱから受験しました。

やはり午後Ⅱの論述は2時間みっちり時間を使ったのですが、いつもながら肘と手の疲れが半端なかったです。終わった直後の脱力感もすごかったです。これもいつも通りですが、論述後の消しゴムのカスも凄かったです。(笑)

簡単ですが、今後のためにも今回の試験を振り返ってみました。今回やった学習は決して無駄にはならないですしね!

(あくまでも私個人の感想なので、そこはご承知おきください!)

午前Ⅰは免除

30問の4択問題を50分で解きます。

前回の試験の合格のおかげで免除でした。

毎回免除にして頂いてますが、午前Ⅰを受けるとなると試験範囲広がったり、試験時間も早くて大変ですよね…

私ももう4年くらい午前Ⅰは免除で乗り切ってます。

午前Ⅱの感想

25問の4択問題を40分で解きます。

過去の高度情報処理試験で午前Ⅱが結構苦戦して、焦っていくつもミスをしてしまった痛い経験があるので、今回も事前の学習、特に試験直前に午前Ⅱの過去問を10年分くらいは繰り返し、解くことでテンポよく解答していくことにしました。

今回の試験も過去問からそっくり同じ問題は、過去10年間で12問くらいだったと思います。(AP試験や他の試験の午前からの過去問出題はあったかと思います)

それだけでも、残り3問正解すれば、合格ラインには届くので、新規問題も焦らず解答していくことができたと思います。

新規問題としては、「プロジェクトスコープのクリープ」や「クラウドサービスの派生データ」、「感度分析」、「サービスのライフサイクル」などがありましたね。活動の目的などを解答する問題が多かった気がしますね。

計算問題も新規のものが2問くらいありましたね。

全般的にはサービスマネジメントに関係する用語が多いので、言葉の意味を理解しておくことが大事ですね。

新規問題を丁寧に解いたら、やはり40分目いっぱい時間を使いました。

過去問からの出題尾多く、新規問題も計算はそれほど難しくなく、結構解けた感じはしたので、それほど焦りは出なくて良かったと思います。

午後Ⅰの感想

3問中、2問選択の記述式問題を90分で解きます。

令和5年度春期は以下のような問題構成でした。

  1. AIを使ったシステム監査の改善
  2. 情報セキュリティの管理
  3. デジタルトランスフォーメーション(DX)の取組における、サービスの計画および提供

問1~問3の中の内容と設問をざっと見て、2問選択し、解答する問題を決めますが、問1、問3は「AI」と「DX」なので、ちょっとトリッキーな問題の可能性があり、危ないかなー、と思い、一旦ペンディングしました。

問2はシステム構成図が問題の中にあり、「セキュリティ」や「ログ管理」などの用語があり、インフラよりで自分的には得意かも、と思い、問2は解くことに決めて、問題の中身を読み始めました。

そして、問2を早めに解いて、問1、問3を冷静に比較しましたが、問3のDXの方が優しそうだったので、もう一つは問3に決めました。 

問2の感想

情報セキュリティの管理に関する問題で、セキュリティ対策の強化の対策に関する問題でしたね。

「未知のマルウェアへの対応」と「ログ管理方法の見直し」の二つのポイントを題材にして出題されていましたが、インフラやセキュリティ知識があれば、それほど難しく文章ではなく、読み易かったと思います。

設問も一般的なインフラやセキュリティ知識があれば、問題文のどこに回答があるか分かり易かったので、あまり悩まずに解答できたと思います。

問題文から引用して解答する設問が多く、よく問題文を理解すれば、しっかりした点数が取り易い問題だったかなと思います。

私的には文字数がちょっと足りなくなる設問があって、指定の文字数に収めるのにちょっと時間を使った感じがしました。

 

問3の感想

DXの取組における、サービスの計画及び提供に関する問題でした。

建設事業者における課題とそれを解決するためのDX推進内容があって、それらの課題やDX推進内容に関しての設問がある感じでしたね。

課題は残業時間の増加や作業効率の悪さがあり、それをDXで解決しようという流れで、DXの内容もスマホでいつでも情報の更新や閲覧ができるので、わざわざ仕事の最後に事務所に終わって作業をしなくても良くなる、但し、直さなければならない点もある、ということでしたね。 

DXによるメリット」や「サービス展開時の課題解決」に関しての設問が中心でしたね。

DXと言ってもそんなに専門用語が出てくるわけでは無かったので、どんどん問題文を読むことができました。

ただし、この問題の設問の中には、問題文を丸々導出すれだけではなく、ある程度解答文を作る必要があるので、何回も解答案を考えたりしました。

シンプルに考えると解答は直ぐ思いつくのですが、それで良いのだろうか?と深読みし、悩む、このループが恐ろしいです。。。ただ、ある程度の部分点は取り易い問題だったかもしれませんね。

文字数をしっかり考えて丁寧に答えていきました。

 

午後Ⅰの全体的な感想

今回は問2はインフラ色が強くて、自分的にもある程度イケる気がしたので、速攻で決まりましたが、問1と問3で悩みました。ここで悩んで時間を使うのは勿体ないので、一先ず問2に取り掛かることに決めました。ここまでで5分くらいですかね。

問2は想定通り、文章も読み易く、設問も素直だったので、15分くらいで問題文を読んで、解答案もある程度できたと思います。

いつもは問題用紙に解答案を一先ず書いて、次の問題にいくこともできたのですが、次の問題でハマる恐れがあったので、解答用紙に問2の解答を先に記載しました。

文字数がいい感じになるように結構丁寧に記載したので、ここで10分くらい掛かりました。

問3が終わった時点で残り60分!かなりいい感じです。

続いて問1か問3をどちらか選択するかに再度取り掛かります。

どちらも解けそうな気はしたのですが、問1の「AIによる監視」という言葉にちょっと馴染みが無かったのと、数値が多かったので、計算に時間が掛かるかなと思い、問3を改めてみたところ、DXと言いながらも、業務改革のための施策と課題解決みたいだったので、問3を選択することにしました。

問題文自体は素直なので、結構読み易く、設問を意識しながら、一通りの解答案を作成するのに、30分くらい掛かりました。残り30分

10分で解答用紙に解答を記載し、最後に問2と問3を再度見直し、書き直しもして、きっかり1時間30分消化しました。

午後Ⅰは他の試験でも同じですが、ポイントは一般論で答えるのではなく、ちゃんと問題文から導出して解答をすることですかね。

今回のSM試験の午後Ⅰは選択式は一問だけありましたが、基本は問題文からキーワードを導出して解答を整えるので、とにかく早く問題を読み切って、ゆとりを持って設問に解答することが重要ですね。

自信無い解答もありますが、一通り解答欄は全て埋めました。

問題文からの導出系の解答が多かったので、あっさりした感じにはなりましたが、自分の経験や想定で解答すると全然違う解答になるリスクがあるので、この辺は深く考えずに解答しました。

時間に焦らずできたのは良かったですね。

この時点で最後の午後Ⅱに向けて気を引き締めなおしました。

※問1は別途チャレンジしてみようかと思います。

午後Ⅱの感想

2問中、1問選択の記述式問題を120分で解きます。

論述式は1年前のITストラテジスト試験ぶりで、これまでAU試験、PM試験、SA試験なども含めると結構慣れているのですが、これから2時間やるのかと思うと、いつもながら試験直前は心が折れそうになりますね。。。(涙)

あと、手が痛くなるのが心配です。すでに肘が若干痛い気が。。。(笑)

学習においても2時間で書き切る練習は何度かやっていましたが、やはり時間との闘いを考えると問題と論述内容の整理次第かな、と思ってとにかく問題を早く選ぶ必要はあるかなと思ってました。

令和5年度春期は以下のような問題構成でした。

  1. サービスレベル管理におけるサービスレベルの合意について
  2. リリース及び展開の計画について

過去と全く同じ問題はありません。しかし、ここの選択に時間を掛けるわけにはいきません。問題選択に5分、論述内容の整理で15分と踏んでました。

問1を見た瞬間、「サービスレベル管理かー、うーん苦手だなー」と思い、問2に期待を込めてページをめくりました。。。

そして問2は「リリースかー、これもあまり得意じゃないなー」と初見はヤバいと思ってしまいました。。。

あまり細かく問題を読んで選択する時間は無いと思い、改めてと問1をみたら、「AIや自動化技術」みたいなキーワードがあったので、こっちの方が過去の経験活かせるかも、「よし!問1でいこう!」と心を決めて、問題文を読み始めたのですが、SLAの定義や変更、サプライヤとの調整を結構具体的に論述する必要があり、経験上、そこまでSLAの変更をしたことがなく、具体的なITサービスとのリンクが難しいと思いました。

ということで、「方針変更!」となり、急ぎ問2を確認することにしました。(汗)

問2は「リリース及び展開の計画」なので、勿論経験はあるのですが、リリースにおけるリスクを特定して、そのリスクに対する方策やリリース展開の計画をどんな根拠や効果を期待して検討するか、といったところをポイントに論述する形だったので、そこを具体的に表現する必要がありましたね。

初見はヤバいと思ったのですが、冷静に読んだら、いくつかのシステムの経験が思い付き、イケる!と思い、こちらの問題を選択することになりました。(問1を選ばずこの判断をしたのは良かったかもしれないです)

ここまでで、予定通り5分は使いましたね。

次は論述内容の整理です。

先ずは、設問に対しての章立てを作成しました。設問ア、設問イ、設問ウ全てよくあるパターンなので、章立てし易かったです。

方策は3つの方策、展開計画も3ステップに分けての段階リリースをベースの論述内容の整理をしました。

ここの整理は、15分で整理できました。残り100分!

思ったよりいいペース!

さて、ここからが解答用紙に論述を記載する試練です!

解答用紙をめくると最初に「ITサービスの概要書」を記載するので、ここは準備した情報を使って2分くらいで記載です。

「設問ア」はITサービスの概要とリリース内容、及び特定したリスクを説明するものでした。

「ITサービスの概要」、「リリース内容」、「特定したリスク」の3つに節を分けました。

そして論述。結構サラサラ記載できるのですが、いっぱい書いてしまって25分くらい掛かりました。記載量は700文字くらいでしたかね。残り95分!想定通り、良いペース。

次に「設問イ」は「方策と展開計画」の論述ですが、こちらも「方策」と「展開計画」の2節に分けて記載しました。

方策を3つに分けて、問題文にある期待される効果やメリットをそれぞれ盛り込んで論述しました。

展開計画も段階リリースに焦点を当て、段階リリースする機能とその根拠、効果を明確にして、自分のアイデアも盛り込みながら論述しました。

やはり、記載してから修正したりを繰り返して、時間が掛かりましたね。

ただし、ポイントは抑えながら記述はできたと思います。

設問イの途中でいつも手が疲れ始めます。。。(涙)

ただ、高性能シャープペンシルによりは疲れや芯が折れることなく良かったです!

いつの間にか残り50分くらいになり、「やばい!設問ウの論述、全然書けてない!」って、これまたいつも通りの展開になりました。。。もうちょっと設問イは書きたい欲望を抑えて、設問イは後で残りを整理して記述することにして、「設問ウ」に取り組みました。設問ウは意外と文字数かせげない時があるので、早目に着手することがポイントですね。

設問イの記載量は1200文字くらい、残り45分!

4「設問ウ」は設問イで論述した方策、展開計画の「評価」と「課題」に関する設問で、こちらもオーソドックスな設問でしたね。

ここは設問イに対して、具体的な評価結果を論述しました。ここまでくると、あまり悩むことなく書きましたが、まだ全体の肉付けをしたかったので、結構急ぎ目で記載していきました。制限の600文字数以上は記載して、最後の仕上げに取り掛かることにしました。記載量はここまでで900文字くらい、残り20分!

全体の肉付けとして「設問イ」の追加を行い1400文字くらいになりました。「設問ウ」は1000文字くらいでしたね。

全体を見直して、汚い文字の修正や余白に映った文字を消しゴムで消して、2時間があっという間に終わりました…疲れた…

合計3200文字くらいで、これを2時間で記載するって、結構大変なことですよね。

全体の感想としては、リスクに対する方策や展開計画を具体的なポイントを自分の経験だけで書くと解答としてはダメで、問題文と同じような例を挙げて論述することが午後Ⅱでは大事ですね。

リリース時の施策や段階リリースの経験はあったので、その辺を思い出しながら、文章に沿って論述できたのは良かったのかなと思います。

ただ、もう少し落ち着いて、自分の工夫や考慮点をアピールするような表にしたいところではありましたね。今後の反省点です!

 

まとめ

今回は「令和5年度春期 ITサービスマネージャ試験(SM試験)」を受験してみての振り返りをしました。

今回もいつも通り消しゴム使って、午後Ⅱ終了後には消しカスで机がいっぱいでした。。。

なんだかんだでギリギリまで記載していました。(汗)

やはり情報処理の高度試験は自分の経験値をフルに活かしても、最後までめいっぱい時間を使うことになりますね。

今回の午後Ⅱの設問テーマの「サービスレベル管理」、「リリース、展開計画」を経験したことが無い方はかなり苦しんだのかなとも思います。この辺がITサービスマネージャ試験の論述の難しいところなのかもしれませんね。

因みに、今回の試験会場では午後Ⅰ、午後Ⅱで途中退出する人がいつもに比べて少なかったです。

ITストラテジスト試験やシステムアーキテクト試験の時は多かったので、ITサービスマネージャの人達は最後まで頑張る傾向があるのですかね(笑)

結果は未だ先(6月29日木曜日)ですが、ITサービスマネージャの知識は業務でも非常に役立つので、引き続き磨いていこうと思います!

以上です!

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