仕事をしていて電子メールを送らない日は無いです!といっても過言で無いくらい、私たちは日常の中で電子メールを送信しています。
そんな当たり前の電子メールですが、システムの世界ではきちんとしたルールに則って、送信・受信が行われています。
今回は電子メールにおける送信時のルール(プロトコル)の「SMTP」に関して解説します。
SMTPとは?
早速SMTPとは?ですが、SMTPは「Simple Mail Transfer Protocol」の略でして、インターネット上で電子メールを送信・転送するためのルール(プロトコル)です。
冒頭にSimpleって付いているくらいなので、とてもシンプルな電子メールの送り方となります。
そして、SMTPは以下の二つの場面で使われます
SMTPの利用パターン
- メールクライアント(利用者)からSMTPサーバへのメール送信時
- SMTPサーバからメールサーバへのメール転送時
SMTPに対応したサーバのことをSMTPサーバと呼びます。
下の図を見て頂くと電子メールの送信におけるSMTPが使われるポイントがわかりますね。
SMTPにおけるポート番号は?
SMTPはプロトコルなので、相手のやり取りのルールとなります。
電子メールの送り先がちゃんと動いているか、メール本文がちゃんと送れているかなど、いろいろ双方でチェックしています。
その中でも大事なのが、SMTPを使う際に接続するためのポート番号です!
ポート番号は相手とのプログラムを識別するための番号で、これを指定することで相手側が「SMTPでやり取りするのだね」ということがわかります。
SMTPのポート番号は「25番」
SMTPに関してはこのポート番号が重要なので、しっかり覚えておきましょう!
SMTP認証(SMTP-AUTH)とは?
SMTPは非常に簡単な仕組みでありますが、そのため誰でも自由に送信メールサーバにアクセスしてメールを発送することができたため、インターネット上で広告メールやウイルスメールなどが無差別にばら撒かれる要因となっていました。
そこからウィルス感染などを引き起こしてしまう可能性もあるため、SMTP認証(SMTP-AUTH)と呼ばれる対策ができるようになっています。
SMTP認証では、利用者の手元のメールクライアントからSMTPサーバ(メール送信サーバ)へメールを送る際にクライアント側にアカウント名やパスワードの情報を入れることで、正規の利用者であることを確認してから送信を受け付けるようにすることができます。
これによって、無差別なメール送信を防ぐことができているのですね。
まとめ
今回は電子メールを送信・転送する際に使うSMTPに関して解説してきました。
SMTPのまとめ
- SMTPはインターネット上で電子メールを送信・転送するためのルール(プロトコル)
- メールクライアント(利用者)からSMTPサーバへのメール送信時に利用
- SMTPサーバからメールサーバへのメール転送時に利用
- SMTPのポート番号は「25番」
- サイバー攻撃の対策としてSMTP認証(SMTP-AUTH)もある
電子メールの送信は上記ポイントを押さえておけば基本的にはOKです。
電子メールが届かないよー、みたいな時はポート番号や認証の部分を疑ってみるのも良いですね。
因みにSMTPをネットワークの情報を取得・監視するためのSNMP(こちらはSimple Network Management Protocolの略)とよく言い間違えてしまうのが、ちょっと恥ずかしいです。。。
以上です!