システム開発では「ウォーターフォール」と「アジャイル」という代表的な開発手法があります。
どちらもソフトウェアを作る方法ですが、進め方が大きく異なるため、初学者の方は混乱しやすい部分でもあります。
今回は 両者の特徴や違いを図でわかりやすく解説 していきます!
ウォーターフォールモデルとは?
「ウォーターフォール(Waterfall)」はその名の通り「滝」のように、上から下へ順番に開発の工程を進める手法です。
ウォーターフォール開発の特徴
- 「要件定義 → 設計 → 実装(製造) → テスト → 運用」と、上から下へ一方向に流れるように開発を進める。
- 途中で前の工程に戻る(手戻り)のはコスト面、スケジュール面で難しい。
- 要件定義書や基本設計書などのドキュメントを重視し、計画的に進めやすい。

メリット
- 計画が明確なので進捗管理しやすい
- 大規模開発や官公庁案件などで採用されやすい
デメリット
- 途中で仕様変更があると対応が難しい
- ユーザーの声を反映するのが遅れる。スケジュールが長くなる
アジャイル開発とは?
「アジャイル(Agile)」は「素早い」という意味で、短いサイクルで開発を繰り返す手法です。
アジャイル開発の特徴
- 1〜2週間ごとに「設計 → 実装 → テスト」を繰り返す
- ユーザーや顧客と相談しながら改良していく
- 柔軟に変更に対応できる

メリット
- ユーザーの要望をすぐ反映できる
- 完成イメージを早く共有できる
- 柔軟な開発が可能
デメリット
- 計画が流動的になりやすい
- 大規模開発では管理が難しい
ウォーターフォールとアジャイルの違いを比較!
ということで、二つの開発手法を比較すると以下のようになります。
結構、正反対な開発手法というのが分かるかと思います。
| 項目 | ウォーターフォール | アジャイル |
|---|---|---|
| 開発の流れ | 一方向で順序通り | 小さなサイクルを繰り返す |
| 変更対応 | 苦手 | 得意 |
| ドキュメント | 重視する | 必要最低限 |
| 向いている案件 | 大規模・仕様が固まっている | 小規模・変化が多い |
プロトタイプモデル・スパイラルモデルとは?
昔は「アジャイル開発」という言葉がなかったので、みんなウォーターフォール開発だったの?って思うかもしれませんが、そんなことはありません。
アジャイルっぽい開発手法があったのです。それが、「プロトタイプモデル」や「スパイラルモデル」といった開発手法です。
それらを簡単に表現すると以下の感じになります。
- プロトタイプモデル : 試作品で確認しながら進める。一度、形を作って、肉付けしていくイメージ
- スパイラルモデル : 段階的に試行錯誤しながら開発。グルグル同じ工程を繰り返すイメージ
ということで、各開発を比較してみました!
| 手法 | 特徴 | メリット | デメリット | 適した案件 |
|---|---|---|---|---|
| ウォーターフォール | 一方向の流れで工程を進める | 計画的・管理しやすい | 変更に弱い | 大規模・要件が固まっている |
| アジャイル | 短いサイクルを繰り返す | 柔軟・変更に強い | 計画が曖昧になりやすい | 小規模・変化が多い |
| プロトタイプ | 試作品で確認しながら進める | 完成イメージを共有しやすい | 試作に時間・コストがかかる | UI重視・イメージが曖昧 |
| スパイラル | 段階的に試行錯誤しながら開発 | リスク管理しやすい | 複雑で管理コスト高い | 大規模・不確実性が高い |
まとめ
今回はシステム開発における二つの開発手法に関して解説してきました。
システム開発手法のまとめ
- ウォーターフォールは計画的で大規模案件に強い
- アジャイルは柔軟でユーザーと共に進める小規模〜中規模案件に強い
- プロトタイプモデル、スパイラルモデルと呼ばれる開発手法もある
開発現場では、ウォーターフォールとアジャイルの両方の特徴を組み合わせる「ハイブリッド型」なんてのも使われますね。
プロジェクトの性質に合わせて最適な手法を選ぶことが大切です。
システム開発においては「工数の見積り方法(ファンクションポイント)」や「工数の数え方(人日、人月)」などの記事もありますので、よろしければそちらもご覧ください。
以上です!

