はじめて「デフォゲはどこ?」って聞かれた時、「ん?よく聞き取れなかったのでもう1回言ってください」と言ってしまった記憶があります。(笑)
デフォゲとは「デフォルトゲートウェイ」を簡略して言う時に使いますが、デフォルトゲートウェイはネットワークにおいて重要な役割を担っています。
すばり「パケット(データ)の伝送を任せる相手先(ルータ)」がデフォルトゲートウェイです!
今回はそんなデフォルトゲートウェイに関して解説していきます!
ゲートウェイとは?
先ずはゲートウェイ(GateWay)を理解しましょう。
ゲートウェイは「出入口」の意味の通り、ネットワークにおいて、外と内、表と裏、右と左、のように何か違う環境の間にあるイメージです。
もうちょっと、技術的な言葉にすると「OSI参照モデルのトランスポート層以上が異なるネットワーク間で、プロトコル変換による中継機能を提供する装置」となります。
ネットワーク双方で使っているプロトコルの差異をゲートウェアが変換することで、お互いの通信を可能にする翻訳機のようなものですね。
例えば、下の図にあるように、スマホから通信キャリアの携帯メールを使って、インターネットの電子メールとしてメールを届ける時にもゲートウェイが中継してくれることで、違う環境(プロトコル)のメールのやり取りができるようになっています。
デフォルトゲートウェイとは?
では、続いて本題のデフォルトゲートウェイ(Default Gateway)になります。
ネットワークにおいて、相手にデータを送る時にはデータの中にあて先のIPアドレスを入れます。
同じネットワークスイッチに通信先が繋がっているコンピュータの場合、ネットワークスイッチは相手先がどこのポートに繋がっているかを把握しているため、データを正しい相手に送ることができます。
いわゆる「L2ネットワーク」というものです。
これが、インターネット越しの大きなネットワークを使った通信になると、経路が広すぎて相手先がどのスイッチの先にあるか管理できなくなります。
いわゆる「L3ネットワーク」ですね。
そこで、どこのスイッチにパケット(データ)を投げて良いか分からない時の投げ先が「デフォルトゲートウェイ」になります。
「取りあえず頼りになるリーダーに任せよう!」的な考え方ですね。
パケットを受け取ったデフォルトゲートウェイは自分もあて先が分からなかったら、次のデフォルトゲートウェイにパケットを投げて、中継していきます。
このようにデフォルトゲートウェイがどんどん繋がって、最終的にパケットが届くような仕掛けになっています。
ちなみに、デフォルトゲートウェイは言葉として長いので、略して「デフォゲ」と呼ぶことが多いです。
最終的にはL2ネットワークにおいて、あて先の物理的な場所が特定できるので、通信が成立します。
ルータとの違い
デフォルトゲートは「ルータと何が違うの?」って疑問を抱くことがあると思います。
ルータはネットワークにおける通信経路を決め交通整理をする機器です。
なので、デフォルトゲートウェイとルータは同じ意味として使うことができますが、敢えて言うならばデフォルトゲートウェイはルータの中にある役割(機能)の一つと言えます。
まあ、「ルータ > デフォルトゲートウェイ」くらいの感じで覚えておくと良いかもしれませんね。
まとめ
今回はデフォルトゲートウェイに関して解説してきました。
デフォルトゲートウェイのまとめ
- ゲートウェイはプロトコルの違いを吸収する翻訳機の役割
- デフォルトゲートウェイはパケット(データ)を任せる相手先(ルータ)
- ネットワークの交通整理をするルータの役割としてデフォルトゲートウェイがある
膨大なネットワークも「デフォルトゲートウェイがどんどん繋がっているだけ」、と考えれば意外とシンプルですね。
システムを構築した際にネットワークが繋がらない時、デフォルトゲートウェイの設定を間違ってたりするのは、あるある話ですね。
以上です!