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RFIDとIrDAの違いは?そしてBluetoothは?

2018年12月31日

突然ですが、「RFID」と「IrDA」って何か似てる気がしませんか?

私はよく混ざってしまうので、今回はこの違いを解説します!

ついでにBluetoothに関しても解説します。

RFIDとは?

RFID(Radio Frequency IDentification)をwikiで調べると「ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す」とあります。

もうちょっと簡単にすると「電波を用いてRFタグ(以前はICタグと呼ばれていた)を読み書きする読取機や書込み機などを含めたシステムの総称」がRFIDと呼ばれるようですね。

RFIDの実用例を理解するために、商品のタグを読み取る例が分かり易いのです。

商品を管理するために商品一つ一つにタグを付ける方法は以前からありますが、このタグをバーコードからRFタグにすることにより、以下のようなことが実現できます。

  • 複数のタグを読み取り機(スキャナー)で一括で読み取れる
  • 距離が離れていても読み取れる
  • 箱の中に入っていても読み取れる
  • 表面が汚れていても読み取れる

このように近距離無線技術を利用して、モノの情報を連携できる便利なシステムがRFIDです。

IrDAとは?

一方、「IrDA(Infrared Data Association)「はどういった仕組みなのでしょうか。

先ほどのRFIDがシステムの総称であったのに対し、IrDAは「無線インターフェース」のことです。

無線インターフェースとは入出力インタフェース(USBやSATAなど)の一種で周辺機器との接続にケーブルを使用しない、無線で通信するタイプのものです。

無線インタフェースの中でIrDAは、赤外線を使って無線通信を行う規格で、携帯電話やノートパソコンなどの情報のやり取り用に使われていました。昔は携帯電話同士をIrDAで繋いで画像交換してたりしましたね(古い...)。

赤外線なので、通信先との間の直線に障害物があると通信ができず、更に距離も1m程度です。

無線インタフェースと言うにはちょっと頼りない気がするIrDAですが、そうなんです、ちょっと今の時代には頼りないのです!!

そこで、頼りになる無線インタフェースは何かというと、皆さんもご存じの「Bluetooth」 なのです!

Bluetoothとは?

こちらは2.4GHzの電波を使って無線通信を行う規格です。IrDAと同様に携帯電話やノートパソコンなどの情報のやり取りに使われています。

この規格の良いところは、機器間に障害物があっても通信ができ通信距離も10m程度あるので、デバイス間の通信に非常に適してます。身近なものだと、キーボードやマウス、プリンタ、ワイヤレスイヤホンなどで便利に利用されていますね。

WiFiに比べて消費電力が低いのが良い点ですが、通信速度はWiFiに比べると遅く、最大で24Mbpsのようですね。

因みに名前の由来(直訳すると青い歯)は1996年に近距離無線技術の標準化を行うべく業界を代表するIntel、Ericsson、Nokiaの3社が集まった会議があり、その会議でIntelが「ハラルド・ブルートゥースは、スカンジナビアを統合した王として有名です。ちょうど私たちがパソコン業界と携帯電話業界を近距離無線でつないで統合しようとしているのと同じだと思いました」と言ったことが始まりだと伝えられているそうです。ロゴもこのハラルド王に由来があります。

まとめ

今回はRFIDとIrDAが似ている感じがするので、その違いを解説しました。

IrDAの代わりにBluetoothが存在するということも重要ですね。

言葉は何となく似ているRFIDとIrDAですが、その意味はお互い遠い位置にいるますね。そもそも、この二つの言葉が似ていると思っているのは私だけかもしれません(笑)

それぞれの言葉の意味を把握して、上手に使い分けましょう!

以上です!

参考URL)

・RFIDとは(DENSO)

・「Bluetooth」ってなに? Wi-Fiとの違いは? 接続方法や便利な使い方を徹底解説(TIME&SPACE)

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