「バスタブ曲線」って聞いたことありますか?
バスタブなんで「お風呂」のイメージがあるかと思います。そう、あのお風呂の浴槽の形に関係があるグラフのことなんです。
今回はバスタブ曲線がシステムにどう関係があるか解説します!
バスタブ曲線とは?
システムを導入した際、ハードウェアやソフトウェアに故障が発生する確率(故障率)は、使っている時間とともに変化していきます。
故障率と時間の関係を表したグラフが「バスタブ曲線」と呼ばれます。
この曲線の形がちょうどお風呂の浴槽(バスタブ)を横から見た形に似ているので、そのように呼ばれています。
バスタブ曲線における三つの期間とは?
上記バスタブ曲線は大きく三つの期間に分けることができます。
初期故障期
システムの導入初期は、ソフトウェアのバグ、ハードウェアの初期不良などにより故障率が高くなります。
時間の経過ともに、バグも解消されていき、故障率は下がっていきます。
偶発故障期
初期故障(バグ)が修正されて安定稼働するため、故障率はほぼ一定の低い水準になります。
この期間で故障率が高くなると、システムとして潜在するバグが多いことになります。
摩耗故障期
システムのライフサイクルの末期となり、時間経過による物理的なハードウェアの摩耗などによって故障率が高くなります。
この期間になったら、ハードウェアの予防交換やシステムの更新を考えていく必要がある。
バスタブ曲線は故障率の変化を表していますが、故障の内容もシステムが運用されている期間によって変化していくことも重要なポイントですね。
システムの信頼性の数値となる稼働率を測定するには、システムが安定運用されている②の「偶発故障期」の期間が良いですね。
バスタブ曲線を見ながら、システム刷新のタイミングを計っていくことは大事ですね。
まとめ
今回はバスタブ曲線に関して学んでみました。
バスタブ曲線を参考に保守や運用体制を考えていく、例えばシステム稼働当初は手厚い保守体制にすると、いざ故障した際にも迅速にシステム復旧ができますね。
システムに限ったことでは無いので、機械そのものや装置に関してもバスタブ曲線が当てはまるようですね。
人間も子供の時と高齢になってから病気にかかり易くなりますから、これもバスタブ曲線に当てはまりますかね。
以上です!