システム開発においてCASEは重要な役割を担っておりますが、なんか捉えどころの無い感じがしますので、今回はCASEとCASEツールに関して解説します!
CASEとは?
Computer Aided Software Engineeringの略で、「ケース」と呼んだり、そのまま「シーエーエスイー」と呼んだりします。
直訳すると「コンピューター支援ソフトウェア工学」の意味となり、システム開発を支援するため、設計や開発、改修などの工程でソフトウェアを利用することを指します。
コンピュータでシステム開発を支援することによって、開発を自動化していくことを目指してます。
システム開発においてCASEを取り入れることで、例えば、業務分析や要求定義、基本設計といったシステム開発の各工程の作業効率を高めたり、システムの設計品質を向上させたりできます。
これらのシステムを開発するソフトウェアのことを「CASEツール」と呼びます。
CASEツールには何があるのか?
CASEツールには、システム開発における設計を可視化するUML作成ソフトや、ドキュメントやプログラムの一部を自動化するプログラムソース生成ツールなどがあります。
システム開発における、どの段階を支援するかによってCASEツールは次のように分類されてます。
上流CASEツール
システムの分析や設計などをソフトウェア開発の初期段階(上流工程)を支援するためのツールです。
DFD(データフローダイアログ)やER図(エンティティリレーションシップ)を作るための支援ツールなどがこれらに当てはまります。
下流CASEツール
プログラムの自動作成や評価、テスト支援ツールなど下流工程で利用するためのツールです。
保守CASEツール
保守を支援するためのツールです。「リバースエンジニアリング」などのリエンジニアリング機能はこれにあたります。
統合CASEツール
すべての開発プロセスに対応するツールのことです。
まとめ
今回はシステム開発を効率的且つ高い品質で行うための支援ツールであるCASEツールに関して解説しました。
現在のシステム開発においては当たり前のように利用しているCASEツールですが、これらのツールが無い時代の開発は今よりも大変だったことが分かりますよね(汗)
CASEツールを上手に使って開発を効率的に進めましょう。
以上です!