プロジェクトマネージャ

デルファイ法、チェックリスト分析などによるリスク特定とは?

2019年2月14日

プロジェクトにおけるリスクを正しく特定し、対策を立てていくことは、プロジェクトの成功には必須なこととなります。但し、自分の知識や経験だけでは、リスクを完璧に特定することは不可能です。そのためにリスクを特定する方法がいくつかあります。

今回はこのリスクを特定するために使用する情報収集法である、「デルファイ法やチェックリスト分析」に関して調べてみました!

デルファイ法とは?

「デルファイ」という言葉だけだと想像も付かないですが、「ギリシアのデルフォイ神殿の神託にちなんで名づけられたもの」だそうです。

デルファイ法とは、複数の専門家が匿名で意見を出し合い、それを相互に参照したうえで再び意見を出し合う、という作業を繰り返し行うことで意見を修練させる方法です。未来予測やリスクの識別、見積もりなどで利用されます。

流れとしては次の通りで、繰り返して質問をしながら回答結果をまとめていきます。

  1. 複数の専門家を回答者として選定
  2. 質問に対する回答結果をフィードバックし、再び質問
  3. 回答結果を統計的に処理し、分布と回答結果を表示

デルファイ法は、データの偏りを減少させることに役立ち、特定の人が結果に対して過度の影響を及ぼすことを防ぐことができます!

チェックリスト分析とは?

過去に行ったプロジェクトの実績関係するプロジェクトリスクの情報を元に発生しそうなリスクを「チェックリスト化」して、それらのリスクが対象のプロジェクトで発生する可能性があるかどうかを一つずつチェックすることでリスクを分析していきます。

チェックリストを使うことによって、リスクの洗い出しを容易に行うことができます。

この分析で使うチェックリストを有効にするためには、常にチェックリストを見直し、チェックリストに必要なリスクが網羅されていることを確かめておく必要があります。つまりチェックリストを最新な状態にしておくことが重要なのですね。

チェックリストは、将来のプロジェクトに備えて新たな教訓を取り込み、改善するためにプロジェクトの終結時に見直しを行う必要がありますね。

まとめ

今回はリスク特定の手段として「デルファイ法」と「チェックリスト分析」に関して学習しました。

色々な角度から分析を行うことでリスクの未来予測や正しくリスクを特定したりすることができ、プロジェクト中の問題発生を未然に防ぐことができるのですね。

そしてデルファイ法にならうように、特定の人の偏った意見だけでなく、広く意見を集めて、まとめ上げていくことは、プロジェクトだけでなく、いろんな場面で大切なことですね。

以上です!

参考URL)

・デルファイ法(ITmedia)

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