システム構築における要求事項の取り纏めや、要件定義の段階でユーザの要望が膨らんだり、やりたいのかやりたくないのか曖昧になって時間だけが過ぎる、ということはよくあることです。なぜなら「最初に何が必要なのか?何が大事なのか?」が明確になっていないからです。
こんな状況に陥りそうな時や陥る前に役立つのがMoSCoW分析です。
そして、日常的にも「今これ必要なの?」、「無くて大丈夫なの?」ってことはよくありますよね。こんな時にもMoSCoW分析は役に立つようです。
今回はこのMoSCoW分析を調べてみました!
MoSCow分析とは?
読み方は「モククォウ、モスクワ」で良いようです。
使い方は簡単で、「要件を4段階に分ける」だけです!
4つの分類は以下のようになります。MoSCoWの大文字が4つの段階の頭文字になってますね。
M :Must 必ず実施するもの(必須)
これが無いとシステムの欠けるとサービスの価値が失われるような必須の要件です。
S :Should 可能であれば実施するもの(推奨)
できるだけ実現したい要件です。
ただし、時間やリソースが不足している場合などは、将来提供するときまで延期してもよいものです。この要件が欠けてもサービスの価値はありますが、メリットが失われてしまいます。
C :Could 可能なら、実施してもよい(可能)
その要件が実現されなくても、システムやサービスの導入目的が果たせるしメリットもありますが、実現すれば更に大きなメリットを享受できるようなものです。
W :Would 見送るもの(先送り)
将来的に満たすかもしれないが、今回の提供では必要とされない要件です。
これら4つの段階に要件を分けることで、「あとから追加で開発する」、「作ったけど要らない」などスケジュールやコストへの影響を少なくし、最適なシステム構築ができることになります。
更に要件を分ける、つまり整理することで、関係者との認識の共通化の手助けにもなりますね。
まとめ
今回は要件を整理する手法としてMoSCoW分析を学習しました。
この分析を上手に使い、手戻りの無い開発を進めていきましょう!
日常生活でもMoSoWを意識していくと、ムダ使いや準備不足などを減らしていけますね。
家族で何かを決めるときには、なかなか決定できないときもありそうですが...(汗)
以上です!
参考URL)
・要求定義の整理は「MosCow分析」を使って解決する(ソフトウェア開発日記)