「シンギュラリティ」って言葉を初めて聞いた時、英語が得意では無い私にはさっぱり何のことか分かりませんでした...ちゃんと読むこともできませんでした(汗)
今回はこのシンギュラリティに関して解説します!
シンギュラリティとは?
シンギュラリティ(Singularity)とは英語で「特異点」という意味があります。
IT用語としては、「人工知能であるAIが今後、加速度的に進化し、人間の知能を超えてしまうこと」を意味しています。
「人間の知能を超える...」ちょっと怖い感じがしますが、IT技術の発展を考えると必然的なことなのでしょう。
このシンギュラリティはアメリカのレイ・カーツワイルさんが提唱した概念で、この方が「2045年」にAIが人間の知能を越える時期がやってくると予想しています。
2045年というとこの記事を書いている2021年から24年後ですね。あっという間な気がしますね。
しかし、コンピュータの歴史から見た場合、こんなにも短期間でシンギュラリティがやってくる根拠は何なのでしょうか?
その根拠として挙げられているのが「収穫加速の法則」です。これは、技術の進化が直線的では無く、一つの発明が他の発明と結びつくことにより、比例では無く、指数関数的に技術が進化していくという考え方です。
つまり、発明が発明を引き起こし、どんどん技術が進化していく、AIがどんどん賢くなって、何でもできるようになる、ということなんですね。凄いですねー。
下の図は総務省が出している「インテリジェント化が加速するICTの未来像に関する研究会報告書2015」に掲載されいてる図ですね。(http://www.soumu.go.jp/main_content/000363712.pdf#page=31)。

上の図を見ても、指数関数的にPCの性能が上がっていることが分かりますね。
それぞれの時代においては画期的なPCでしたが、技術の進歩は速いですね。
そして、2029年になると「1台のPCが人間の能力と等価になる」と言われています。これも凄いことですよね。
シンギュラリティはどうやって生み出されるの?
シンギュラリティを引き起こす大きな要因としてはやはり「AI(人工知能)」がキーになってきます。
AIには「弱い人工知能」と「強い人工知能」があり、二つの違いは以下のようになってます。
- 弱い人工知能:特定の内容に特化した思考(人間の一部だけ)に優れている人工知能。特定のタスクだけを処理する。「特化型人工知能」とも考えられる
- 強い人工知能:人間のような自意識を備え、全認知能力を必要とする作業も可能な人工知能。想定外のタスクにも対応、処理できる。「汎用型人工知能」とも考えられる。
どちらの人工知能も良さがあり、使い分けができますが、シンギュラリティを引き起こすのは「強い人工知能」であると考えられています。
シンギュラリティの影響
シンギュラリティが起こることで、我々人間にはどういった影響が出るのでしょうか?
AIは既に医療や金融、製造業などの幅広い分野で活用され、応用の進化も著しいものがあります。
これによって様々な恩恵を得ることもありますが、その反面、「なくなる仕事」が出てくるようになります。それによって雇用が奪われてしまうこともあり、その影響を考えながらAIを活用していく必要はあるかと思います。
また、AIが進化することで、軍事利用が進んだりすることも懸念と言えるかと思います。
シンギュラリティによる影響は今後も様々出てくると思いますので、常に意識することが大事ですね。
まとめ
今回はシンギュラリティに関して解説してきました。
人間の知能をAIが越える転換点であるシンギュラリティが2045年にやってくるとされていて、それにより我々の生活は更に便利になっていくことと思いますが、その反面の影響もあることを念頭に置きながら、今後の動向を見ていく必要がありますね。
それほど遠くない未来は楽しみでありますが、やっぱり、シンギュラリティのことを考えると私の世代は映画の「ターミネーター」を思い出しますね。あぁ、恐ろしい。。。
因みに半導体の能力の向上(集積率の向上)を予測した「ムーアの法則」は「18ヵ月で2倍の集積率になる」という比例の法則でしたね。
以上です!
参考URL)
・強いAIと弱いAIとは定義と種類、汎用型と特化型AIの違いを解説(ledge.ai)