コンピュータの大きな特徴として「ファイル管理」があります。
コンピュータは、文章や画像、動画などのデータを取り扱うことができますが、これらの情報をファイルという単位で管理しています。これがファイル管理ですが、管理するファイルは非常に多くの数になるため、これを入れ物の中にいれると綺麗に管理できます。この入れ物が「フォルダ」となります。
フォルダはちょっと技術者っぽい呼び方をすると「ディレクトリ」と呼びます。
今回はこのフォルダやディレクトの場所を表現する「パス」、「絶対パスと相対パス」に関して調べてみます!
ディレクトの階層構造とは?
ファイルの入れ物であるフォルダやディレクトリの中には、ディレクトも入れることができます(マトリョーシカみたいですね)。
ディレクトリの中にディレクトを入れていくと上から下にどんどん深くなっていくため、このような構造を階層構造と呼びます。
この階層構造において、階層構造の最上位にあるディレクトリ、つまりファイル管理の最初に作られたディレクトリのことを「ルートディレクト」と呼びます。
自分が今いるディレクトリ(ファイルを操作している対象)のことを「カレントディレクトリ」と呼び、その中(その下)にあるディレクトリを「サブディレクトリ」と呼びます。用語としては大事なのでしっかり覚えましょう!
また、「ホームディレクトリ」という言葉もあります。WindowsやLinuxなどのコンピュータを複数人で使う時、それぞれの利用者に対して領域を分け与えます。この領域の最上位のディレクトリがホームディレクトリとなります。Windowsだと「C:\Users」の下にあるログインユーザ名(例えばSuzuki、Tanakaなど)のフォルダのことですね。
階層構造のイメージを図にしてみました。
ディレクトリの場所を示すパスの指定方法とは?
自分が操作したいファイルを見つけるためにはそのファイルが保管されているディレクトリの場所を指し示して、コンピュータにその場所へ移動するよう指示する必要があります。この行為のことを「パスを指定する」と呼びます。
パスの指定方法の時は次のような記号を使います。
- 「/」または「¥」:ディレクトリの区切りに使います。一番最初に使った場合はルートディレクトリを指します
- 「..」:一つ上の段(階層)を示します
- 「.」:カレントディレクトリ(今いる場所)を示します
そして、パスの指定方法として「絶対パスと相対パス」の2パターンがありますので、次はその説明を致します。
絶対パスとは?
絶対パスはルートディレクトリから指定のフォルダまたはファイルまでの道のりを全て記載します。フルパスとも呼びます。
メリットは自分がいるディレクトに関係なく確実にパスをを指定できることですが、デメリットは長いパスを毎回記載する必要がある、ということです。
絶対パスのイメージを図にしてみました。
相対パスとは?
相対パスは現在いる(作業中)のディレクトリである「カレントディレクトリ」から目的のディレクトリやファイルまでの道のりを記載します。
メリットはカレントディレクトリから近い場所にあるディレクトリを簡単に指定できることです。反対にデメリットはディレクトリの配置を理解していないと指定できない、ということです。
相対パスのイメージを図にしてみました。
まとめ
今回はコンピュータのフォルダ管理におけるディレクトリ構造とパスの指定方法、絶対パスと相対パスの違いに関して調べてみました。
Linuxなどのコマンドライン(CLI)で相対パスを使って、ディレクトリを移動しているSEさんとかを見るとカッコいい!と思ってしまいますね。
絶対パスと相対パスを上手く使い分けて効率よいフォルダ管理をしていきましょう。
以上です!