経営戦略を考える時には、自分の会社が置かれている状況を把握することは重要ですよね。
そのための手法には色々ありますが、その手法の一つとして、今回は「プロダクトライフサイクル」の4つの段階に関して解説します!
プロダクトライフサイクルとは?
プロダクトライフサイクル(Product Life Cycle : PLC)は、日本語に訳すと「製品の一生」みたいな感じです。
製品が市場で販売されると、その製品が普及して、やがて売れなくなって姿を消すまで一連のサイクルが発生します。このサイクルにおいて、「製品の売上」と「利益の推移」を4つの段階で説明するモデルのことをプロダクトライフサイクルと呼びます。
歴史的にはアメリカの学者である、「レイモンド・バーノン」氏が1960年代に提唱したのが始まりとされているようですね。
4つの段階
プロダクトライフサイクルのモデルには時間と共に「4つの段階」が存在します。
- 導入期 : 商品の認知度が低いため、売上が少ない。そのため、宣伝をすることで、認知度を高めていくフェーズ。
- 成長期 : 商品の認知度が上がり、商品が売れ始める。このフェーズになると、競合他社が参入してくるため、商品の差別化を行っていく。
- 成熟期 : 売上がピークを迎えるが、その後は徐々に売上が下がり始めるフェーズ。競合他社との競争が更に激しくなるため、コストを削減することで、対策を行っていく。
- 衰退期 : 売上が下がっていくフェーズ。商品を新しくするか、製品の撤退を行う。
ちなみにプロダクトライフサイクルの4つの段階は、すべての製品に当てはまるわけではなく、製品としての売上や力が無い場合、導入して、すぐに衰退してしまうこともありますね。
まとめ
今回はプロダクトライフサイクルに関して解説しました。
- 「製品の売上」と「利益の推移」を4つの段階で説明するモデル
- 「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」の4つがある
- すべての製品にプロダクトライフサイクルが当てはまるわけではない
他社に負けずに製品の売上を伸ばすには時間が掛かるし、いつかは終わってしまうものなのですね。息が長い製品も、リニューアルしたり、宣伝したり、色々な対策を打っているのですね。
また、最近では、消費者ニーズの移り変わりの早さとPOSデータによる売れ筋商品分析の影響から、サイクルの周期が短くなっているようですね。
なお、他の経営戦略のための自社ポジションを把握する手法として、「SWOT分析」、「PPM分析」などもありますが、こちらは以下記事を併せて読んでみてください!
以上です!